「羅小黒戦記 〜ぼくが選ぶ未来〜」の感想 2020/11/23(Mon) TOHOシネマズ池袋 18:25

アクションに定評があると聞いていたため、轟音上映の回を選んだ。

そこまで人が入るスクリーンではなかったためか、7~8割ぐらい埋まっていた印象。

 

感想

冒頭からアクションシーンに迫力があり、見る前からアクションがすごいと耳に挟んでいたがなるほどなと思った。一方で、これは中国アニメ全般の特徴なのか、ロシャオヘイセンキの特徴なのかわからないが、全体的に線の数が少なかった。今作は先に述べたとおり、迫力のある戦闘シーンがあるので、そこの作画コストを下げるために線の数を少なくしたのかな?と見ながら思った。普段日本の線の数が多い書き込まれた映像に慣れていると物足りなさも感じた一方で、年々アニメのキャラデザがアニメとして動かすのに向いていない高作画コストなデザインになっていく傾向はよくないと兼ねてから感じていたことと矛盾しているとも感じた。この物語は一言でいうと、自然界の妖精と人間との戦いである。冒頭のシーンで豊かな森の中が人間たちによって侵略されてゆく場面があるが、そこの一つ一つの木の作画も粗く感じた。比べるのもあれだが、日本のアニメであれば作品にもよるが、自然の背景美術も見るだけで心が動かされるようなものがたくさんある。まだ伸び代があると感じた。

ごくごく一部であるが、キャラの動かし方も少し不自然に感じる場面があった。いわゆる一昔前のFlash的なキャラを一つ作って動きはソフト側で動かすみたいな、スライド?させるような動きがあって、ソフトを使ってるのか作画なのかわからないが、不自然に感じた。

この作品は「迫力のあるアクション」と「デフォルメされた可愛いキャラクター」の2つを表現したいんだなと感じた。

戦闘シーンでは、NARUTOっぽさも感じた。フーシーというキャラは木を発生させたり自由自在に操ることができる能力者なのだが、その描写がNARUTOに似ているように感じた。

通常の回を見たわけではないから比べることはできないが、轟音上映を見て良かったなと感じた。戦闘シーンのBGMや効果音が腹の底に響いてきてより楽しめた。今後も轟音上映のある作品も見にいくときは、それを選ぶとする。

この作品は中国でもヒットしたと聞くが、中国のアニメファンの感想が知りたいし、中国のアニメや映像作品のなかでどういう位置付けなのか気になる。

EDが二つあったのも気になった。本編が終わると中国語のEDが流れるが、そのあとに日本語のEDが流れた。これは日本向けに作られたものなのか?そこも気になった。個人的にはローカライズされたEDはいらないし元のスタッフが作ったEDがだけが見たいというスタンスだが、ディズニーなどの子ども向けの作品だとローカライズされたEDが多いイメージがある。